【開催報告】第3回市民社会創造ラボ


市民社会創造ラボの第3回目は、NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡の津富宏理事長をゲストに迎えて、「市民社会をつくる就労支援『静岡方式』」についてお話を伺いました。

ユーモアも交えながら、活動の思想と静岡方式の実践を語る津富さん

 

「静岡方式」は、地域の市民が支援者となる就労支援の仕組みですが、その原型は非行少年に寄り添う「保護司制度」を参考とし、理論的根拠は精神障害者の就労支援の手法である「IPS(Individual Placement and Support=個別職業紹介とサポートモデル)にあるとのこと。

 

青少年就労支援を市民社会と関連づけては考えてはいなかったそうですが、ペストフの三角形を使って、これまでの活動の位置づけを見事に整理していただきました。

「人のつながりで人は変わる」「働くということが、自尊心の最大の調達」「就労を通じた誇りの相互支援ネットワークを地域に創り出す」「働きたいという気持ちの実現を応援する、権利保障としての就労支援」「労働を商品化して社会に価値をもたらすためのものではなく、自らの誇りを手にする権利を手にするための運動」など、津富さんの言葉の一つひとつが心に突き刺さります。

草の根の実践事例を語る池田さん

現在、青少年就労支援ネットワーク静岡には約1000名のボランティアがおり、静岡県内全域で活動をしているとのことで、後半では西部地域担当の池田佳寿子さんに現場での具体的な事例に沿ってお話を伺いました。

池田さんの名刺に書かれた「静岡方式はとてもシンプル“どんな人でも働ける”と言う信念を直ちに実行に移すだけ」との言葉、そして「静岡方式」における理論と実践の往還、その実践力に「あるべき市民社会の姿」を垣間見る思いがしました。

 第3回市民社会創造ラボの当日資料はこちらからご覧ください。
 1.津富宏さん「市民社会をつくる就労支援」
 2.池田佳寿子さん「西部での原体験を通して」

 

《第3回市民社会創造ラボ(終了)ゲスト紹介》

津富 宏(つとみ・ひろし)さんmr.tsutomi

NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡 理事長
静岡県立大学国際関係学部 教授

1983年から法務省にて少年院の教官として勤務。2002年静岡県立大学に移り、現在、同大学教授。専門は犯罪学、評価研究。静岡で市民活動に取り組み、2002年に青少年就労支援ネットワーク静岡を発足、2004年、NPO法人化に伴い理事長となる。同団体の市民ボランティアのネットワークによる就労支援は「静岡方式」として知られる。2015年静岡学習支援ネットワークの一般社団法人化に伴い代表理事となり学習支援にも取り組む。

 

次回の「第4回市民社会創造ラボ」は、NPO法人せたがや子育てネット代表理事の松田妙子さんをお迎えし、来年1月24日(木)に開催予定です。

詳細とお申込みはこちらから:https://www.jnpoc.ne.jp/?p=16869

たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています!

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