【開催報告】第4回市民社会創造ラボ


市民社会創造ラボの第4回目は、NPO法人せたがや子育てネット代表理事の松田妙子さんをゲストに迎えて、「子ども子育てを支える地域のプラットフォーム〜支援の受け手が支え手にもなる社会〜」をテーマにお話を伺いました。

松田さんの子どもの頃、御祖母様が民生委員をされており「まちのよろず相談」の現場を見て育ったことが原体験となっているとのことです。

そして、家族の転勤により東京から三重に引っ越し、初めて子育てをした時期がNPOの萌芽期と重なったことや、その後に住んだ名古屋で東海豪雨を体験したことが、後の市民活動へのアンテナを立てることにつながっていったそうです。

出身である東京に戻った当時は「1.57ショック」で少子化対策がテーマとしてクローズアップされた時期。四つ葉プロジェクト(年金、介護、医療の3つの柱として捉えられていた社会保障制度を「子ども・子育て」を加えて4つを同等に位置づけようとする活動)に参加したことが成功体験となったとのことです。それから自治体の事業計画策定などに関わるようになったのと同時に、子育てに特化した活動を支援する中間支援の必要性を感じるようになった経緯を生き生きと語ってくださいました。

松田さんのお話には、「行政は市民が育てる」「アンテナが立つと街の中がみえてくる」「パブリックコメントじゃ遅いよ」「いきなり面ではじまる支援」「クレームをチャンスとして捉える活動」「まちの居場所のキモは中間支援機能」「発見はニーズからはじまる」など多くのキーワードがありましたが、ここでは次の2つをご紹介します。

 

キーワード1「ワーク・ライフ・コミュニティバランスを!」

この10数年、ワーク・ライフバランスと言われているが、お父さんが不在だと思う。コミュニティに土台があるとワークとライフが安定するという実感があるので、「ワーク・ライフ・コミュニティバランス」ということを提唱している。

キーワード2「個と地域の一体的な支援」

岩間伸之先生の「地域福祉援助をつかむ」という本で解説されていた「個と地域の一体的な支援」から、ミクロとマクロをつなぐメゾとしての中間支援の役割についてヒントを得た。

 

どれも現場がありありと見えてくる地に足のついたお話であり、その後の意見交換も時間が足りなくなるほど活発に行われました。

市民社会創造ラボは、これからも実践と理論の融合を目指す場としていきます。

 

 

 第4回市民社会創造ラボの当日資料はこちらからご覧ください。
 松田妙子さん「子ども・子育てを支えるプラットフォーム~支援の受け手が支え手にもなる社会~」

 

《第4回市民社会創造ラボ(終了)ゲスト紹介》

松田 妙子(まつだ・たえこ)さん

NPO法人せたがや子育てネット 代表理事

1969年渋谷区出身。社会福祉学科卒業後、国立総合児童センター「こどもの城」で働く。
夫の転勤先の三重県津市で子育てがスタート。当事者主体の居場所づくりや情報誌づくりの活動をはじめる。2001年、世田谷で産後の家事援助訪問サービスや常設の居場所づくりをはじめ、2004年、同区内の子育て関係者のネットワークをNPO法人化、せたがや子育てネットに。
乳幼児のいる家庭の居場所や相談事業の他、「区民版子ども子育て会議」を開催し、地域の子ども子育ての環境を考える場づくりをしている。

 

次回の「第5回市民社会創造ラボ」は、特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやい理事長の大西連さんをお迎えし、3月25日(月)に開催予定です。

詳細とお申込みはこちらから: 第5回市民社会創造ラボ

たくさんの皆さんのご参加をお待ちしています!

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