メールマガジンバックナンバー Vol.007

こんにちは、日本NPOセンターのメールマガジンをお届けします
vol.007 2018/8/27 Monday

『今月の目次』
1.コラム風雲「NPOよ、自らの良さを大いに語ろうではないか」
2.NPOニュースを読む「市民社会ストラテジーを発表」
3.市民活動お役立ちtips「ものづくり補助金」
4.買って応援!こんなお土産いかがですか?「いわき夢ワイン」
5.スタッフおすすめの海外漫画
6.オピニオンサイトNPO CROSS人気記事
7.日本NPOセンター事業トピック

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1.コラム風雲「「NPOよ、自らの良さを大いに語ろうではないか!」
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「仮面NPO野放し、チェック確保が課題」「NPO販売目的で
設立 活動実績なし」など、このところマスコミでは、
NPOについてのネガティブな報道が目につくようになりました。

市民活動を推進する制度として1998年にNPO法が制定されて
から20年が経過しました。よくNPO関係者は、「NPO法人は、
今や5万法人を超えており日本社会になくてはならない存在です」
というフレーズを使いますが、本当にそうなのでしょうか。

■NPOの悪い印象は約1割、ニュースの影響が大

内閣府の統計によると、NPO法人が5万法人を超えたのは
2014年度ですが、2018年6月末では51,774法人であり、
ここ数年は法人数の伸びは頭打ちとなっています。これは、
解散する法人が多いことや、一般法人制度が施行されたため
ということもありますが、もしかするとNPOに対する魅力が
薄れてきたのかも知れません。

NPO法人ETICの「NPOについての若者認知度・イメージ調査
2014年版」によると、全体の8割以上の若者が
「NPOを知っている」と回答していますが、NPOのイメージ
(良い・悪い)に関しては、全体の6割が「どちらともいえない」
としています。そして約3割がNPOに「良い印象」を、約1割が
「悪い印象」を持っているようです。

また、悪い印象を持っている方の中には、「不正に儲けている」
「横領」「反社会勢力」といったコメントもみられ、悪い印象も
持つに至った経路としては、ニュースの影響が大きいとしています
・・(中略)・・
「陰徳あれば陽報あり(人知れず良いことをすれば必ず良いことが
返ってくる)」とは言いますが、良いことをしてもそれを語らない
と世間の人にはなかなか伝わらないものです。NPOも、良いことを
したらその1割ぐらいの労力をそのことを語ることに費やす必要が
あると考えます。それは、良いニュースを流すことも、NPOに
とっての情報公開の一環だと思うからです。(椎野)

全文は⇒http://npocross.net/515/

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2.NPOニュースを読む
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■英国政府が「市民社会ストラテジー」を発表

8月9日、英国政府が「市民社会ストラテジー」を発表しました。
「すべての人の未来をつくる」と副題がつけられた120ページの
文書は政府全体としていかに市民社会を育てていくかを示す戦略
文書になっています。5章からなり次のタイトルがついています。

第1章「人々」:日本でいう市民。社会参加の構成員としての一人一人。
第2章「場所」:日本でいう地域社会。近隣や人々のつながり。
第3章「ソーシャル・セクター」:
 NPO(イギリス英語ではチャリティ)とソーシャル・ビジネス
 (イギリス英語ではソーシャル・エンタープライズ)を含む。
第4章「民間セクター」:企業セクターの役割
第5章「公的セクター」:政府・自治体の役割

詳しくは⇒あらためて「市民社会」の定義を考える〜英国の市民社会ストラテジーより
http://npocross.net/528/ (今田)

■「他者とどう向き合うか?」と「性」について

インドネシアで開催中のアジア大会バスケ日本代表の4選手が、
買春したとして代表認定が取り消されました。選手たちが帰国した
空港や謝罪会見には大勢の報道陣がつめかけ、
ニュースで大きく取り上げられました。

・アジア大会「買春、浮ついた気持ちで」バスケ4選手謝罪(毎日新聞)

一連の報道で気になったのが、「日本の公式ウェアを着て歓楽街に
行った」事実の強調と、選手自身による「国旗に泥を塗ってしまっ
た」という謝罪でした。「公」に対する謝罪は「誰」への「何」の
反省なのかが曖昧になることが往々にしてありますが、買春の結果
起こったことと買春行為は別のものです。私は、今回の批判や謝罪が
買春行為自体に宿る問題へあまり向かわなかったように感じました。
続きは⇒http://npocross.net/556/
 (清水)

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3.市民活動お役立ちtips
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●NPO法人も対象拡大 ものづくり補助金 9/10締切

「ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス経営力向上支援補助金)」
(経済産業省・中小企業庁)の二次公募において、
一定の条件を満たすNPO法人も対象となりました。

ものづくり補助金は、生産性向上に役立つサービスや
新商品の開発、生産プロセスの改善に必要となる設備投資を支援するもの。
補助上限1000万円、補助率2分の1の「一般型」や、複数企業間で
データを共有し、生産性を高める「企業間データ活用型」などがあります。

締切は9/10。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2018/180803mono.htm(上田)

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4.買って応援!こんなお土産いかがですか?
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<いわき夢ワイン>
認定特定非営利活動法人みどりの杜福祉会

みどりの杜福祉会は、ハンディキャップを背負った人たちが、
農作業を通じて安心して自立した生活を送ることを目指して
2009年に設立されました。

福島県いわき市では、ワイン用のぶどうはもとより、生食用の
ぶどう栽培もほとんどされていませんでしたが
「ゆったりとした時間の中で育まれるワインは、障がい者にむくはず・・・」と、
オリジナルのワイン作りをめざして2010年からぶどう栽培を始めました。

東日本大震災と福島第一原発事故の影響で、一時は事業の存続も
危うい時期もありましたが、収穫物のスクリーニング検査、
山梨県勝沼でのワイン修行など経て、2015年に酒造免許を取得、
ワイナリーとして本格稼働しました。

2018年7月には、現地にワインショップもオープンしました。
地元の木材をふんだんに使った気持ちのよい店内では、ワインの
試飲も可能です。ワイン畑を眺めながら、ゆったりとした時間を
すごしてみませんか。
日本ワインといえば、白ワインのイメージがありますが、
赤ワインもなかなかです。ぜひお試しください。

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いわき夢ワイン
赤:フジノユメ(メルローと山ぶどうの交配種:辛口)2700円
マスカットベリー(軽めの辛口) 2700円
白:甲州(辛口) 2700円
デラウェア(辛口)2700円
他:梨ワイン(微発泡酒/発泡酒)2160円
★商品のお問い合わせ★
認定特定非営利活動法人みどりの杜福祉会 いわきワイナリー
〒970-1153 福島県いわき市好間町上好間字田代11-8
電話:0246-27-0007 メール: info@iwakiwinery.com
URL: http://iwakiwinery.com/
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5.スタッフおすすめの海外漫画
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良質な外国映画は、現地の人たちの生活や考えを知る手がかりと
なりますが、実は漫画も然り。外国(主に欧米圏)では、子ども
向けの漫画とは異なるグラフィック・ノベル
(直訳すると写実的小説)という「文学的」な要素をもつ
大人向けの漫画のジャンルが存在します。
その中で今回は社会的なテーマを扱った作品をいくつか
紹介したいと思います。

米国人J.サッコの『パレスチナ』は、ガザ地区などの厳しい現実を
ジャーナリスティックな視点で見事に描いた作品です。
のちにイラン革命で家族とフランスに亡命することになる
M. サトラピは『ペルセポリス』で、私がそれまで知らなかった
イランの日常生活やそれを覆すことになる過酷な現実、
そして亡命後の文化的ギャップを
少女の視点で伝えてくれます。独特な絵のタッチも魅力です。

また異文化との出会いという意味では、中国系米国人の
G. L.ヤンは、自伝漫画『American Born Chinese』で、
米国の主流文化に溶け込みたい少年のアイデンティの揺らぎを
寓話を挟みながら独自の手法で表現しています。
いずれの作品も日本の漫画ではあまりない題材を扱い、かつ当事者
目線で描かれているので、読者に新しい視点を与えてくれます。
また絵も日本の漫画とは一味違うので、新鮮味があると思います。
(土屋)

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6. オピニオンサイトNPO CROSS最新人気記事
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「NPO CROSS」最新の人気記事を紹介します。

◆休眠預金の問題を通して、もう一度「市民社会」を考えたい(奥田 裕之)
http://npocross.net/538◆アートNPOの経営をギャンブルにしないために(片山 正夫)
http://npocross.net/278/◆NPO法人の障害者福祉サービス事業に対する課税の問題について(加藤 俊也)
http://npocross.net/522/
◆SDGs時代のNGOの役割 ~国内と海外の壁を越えて~(小松 豊明)
http://npocross.net/454/
◆協働の到達点と今後(岸田 眞代)
http://npocross.net/297/

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7.日本NPOセンター事業トピック
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日本NPOセンター事業の一部から最新トピックをご紹介します。

★市民セクター全国会議2018受付開始
https://www.jnpoc.ne.jp/ss2018/
今回の開催テーマは、「市民社会の広がりと新たな挑戦」です。
今年も全国からたくさんの方のご参加をお待ちしております。

<創出展開事業>
「伝えるコツ」セミナー講師派遣プログラム2018
派遣先が決まりました。
福島県喜多方市、東京都板橋区、愛知県半田市、広島県福山市、
鳥取県鳥取市、福岡県福岡市、長崎県長崎市
https://www.jnpoc.ne.jp/?p=16072

<交流研修事業>
[NPO支援者対象]10/3-4 支援力応援プログラム/
中堅研修2018(広島)、12/10-11(茨城)開催します
申し込み・詳細はこちらをお願いします。
https://www.jnpoc.ne.jp/cb/?p=385

<調査研究事業>
日本NPOセンターでは、NPO支援を行っている
全国の支援センターをまとめた「NPO支援センター一覧」を、
最新の情報にリニューアルいたしましたのでお知らせいたします。
なお、今回からは各都道府県ごとに「支援組織」と「支援施設」に
区分して掲載をいたしました。
https://www.jnpoc.ne.jp/?p=16052

<その他>
「みんなの休眠預金をどうするのか! 指定活用団体決定前の
今こそ語り合おう! 」を開催しました。
当日は主催者による中継のほかに、OurPlanet-TVが中継を行い、
会場だけでなく、全国各地からも注目を集めました。
資料を以下に公開します。今後も活発な議論が展開されることを
期待しています。
https://www.jnpoc.ne.jp/?p=15922

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日本NPOセンターへの入会・寄付
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〇ご入会のお願い

日本NPOセンターでは、日本の市民社会作りを民間の立場から
推進するセンターとして自立性、独立性を守るために、会員制度を
重視しています。これは資金面でも運営面でも、多様な方々から
支えられていることの証明でもあると考えています。

ぜひ当センターの事業推進に会員としてご協力ください。

日本NPOセンター ご入会案内

〇活動全般へのご寄付

日本NPOセンターの事業を幅広くご支援ください。
「社会をつくる原動力」というスローガンのもと市民社会づくりを
進めるためにも、皆さまからのご寄付をお待ちしています。
いただきましたご寄付は活動や組織全般に使わせていただきます。
日本NPOセンターへのご寄付は、税制優遇の対象となります。

日本NPOセンター 活動全般へのご寄付

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★ご感想やご意見、なんでもお気軽に
news@jnpoc.ne.jpまで
メールをお送りください。
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★配信解除の手続きはこちらをご覧ください。
https://pro.form-mailer.jp/lp/bc0d7b5f138371
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発行:認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
連絡先:〒100-0004
東京都千代田区大手町2-2-1新大手町ビル245
TEL:03-3510-0855
FAX:03-3510-0856
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