Microsoft NPO Day 2010 地域別ミーティング(山形・6/25)実施報告


Microsoft NPO Day 2010 地域別ミーティング(山形)
日時:2010年6月25日(金)
会場:山形市市民活動支援センター
主催:特定非営利活動法人 山形の公益活動を応援する会・アミル
記録:佐藤悠(山形の公益活動を応援する会・アミル)

NPOのIT推進のための情報交換会
内容報告

2010年6月25日(金)、特定非営利活動法人 山形の公益活動を応援する会・アミルは、特定非営利活動法人 日本NPOセンターとマイクロソフト株式会社、平成22年度山形県NPOアドバイザー派遣事業の協力を得て、「Microsoft NPO Day 2010 地域別ミーティング NPOのIT推進のための情報交換会」を開催させていただきました。

山形県内のIT支援者が一堂に会し、全国や各地域の取り組みを学び、県内NPOのIT利活用状況やIT支援の現状について情報交換を行いながら、今後の山形県におけるIT支援の方向性を探る場を設けるという趣旨で開催させていただいたイベントです。

山形県は大きく分けて4地域(庄内地域、最上地域、村山地域、置賜地域)あり、それぞれの地域がそれぞれの実情に応じたIT支援を行っているという現状にあります。IT支援者として情報交換会に集まった参加者たちは、NPOへの支援者として個別に様々な場面で顔を合わせる機会はありましたが、今回IT支援者というくくりで全員がそろうことは初めての試みでしたので、それだけでも意味のあるイベントになりました。

イベントの内容は三部構成で、第一部では、マイクロソフト株式会社の西堀華子さんと、日本NPOセンターの吉田建治さんからお話をいただきました。

西堀さんからは、10分という短い時間ではありましたが、マイクロソフト社はITという切り口からの社会貢献活動として、今後もソフトフェアの提供だけではなく、IT支援者の育成を各地域で行っていきたいと考えているとお話いただきました。

その後、吉田さんから約40分のご講演をいただきました。(以下、ご講演の内容抜粋)

NPOがITを使えば、活動がもっと良くなります。WEBサイトを作っても使われなければ意味がありません。団体の中で、情報発信を行っていくという強い考えを持たないといけません。何のために情報発信するのか、何を情報発信するのかを明確にしなければなりません。支援される側は、何を聞いていいかわからない、聞いてもよくわからないなど、発想力不足、質問力不足、理解力不足、リソース不足という課題があります。支援する側は、使う達人と、教える達人は違うため、また、個人への支援と組織への支援は違うため、支援がうまくいっていないという課題があります。支援する側が支援される側のニーズをつかめない現状にあります。支援する側と支援される側のコーディネート役が必要です。そこで、IT専門家とNPOの両方の事情に理解のある仲介者、翻訳者としての役割ができる、継続的なかかわりができるという意味で、NPOのIT支援は、NPO支援センターが入口になり、NPO支援センターを軸に展開するべきではないかと思っています。NPOのIT支援には経営支援という視点が必要であり、IT相談を入り口に、経営上の別の課題が見つかった際にもアドバイスできるためです。(ご講演の内容抜粋ここまで)

第二部は、山形県内4地域におけるNPOのIT利活用の現状について、4地域の中間支援団体から事例提供していただきました。

インターネットやメールを積極的に使用し、ブログを設置し、積極的に更新したり等、ITを上手に利活用できていると思われる団体もいれば、ブログを作ってみたものの、更新がおっくうになってしまい滞っていたり、パソコンに詳しい人が誰もいないので行政が代行して発信していたり等、ITをあまり上手に利活用できていない団体もいることが発表されました。

発表内容から、山形県内NPOのIT利活用状況について、 次の3つのタイプが浮かび上がってきました。
①情報発信できている団体(ごく少数)
②ITを取り入れてはいるが、もう一歩の団体(ある程度の数)
③PCはあるが人材不足、スキル不足などで活用できていない団体(ほとんど)

山形県内のNPOは、まだまだITを利活用できていない団体が多いというのが現状のようです。

第三部では、第一、二部の内容をふまえて、私たちはNPOへのIT支援者として、どのようなIT支援ができるのか方向性を探る情報交換会を行いました。

30分程度の短い時間でしたが、「気軽に情報発信ができるような仕組みづくりが必要である。地域間の情報共有がもっと必要である。ITを使うと楽しいと知ってもらう支援も必要である。携帯電話を使って気軽に情報発信できるとママさんたちは助かる。見てもらえるHPづくりが必要である。情報発信したくない団体への理解も必要である。初心者からプロまで気軽に交流できる場が必要である。ネットを使った会議などもできればよい。今日の情報交換会のようなものを継続していければよい」等、大変活発な情報交換が行われました。

私たちは中間支援団体として、様々なIT支援団体や中間支援団体とつながりながら、NPOに対して、普段の相談業務の中から、それぞれのNPOの実情に即したITの利活用のやり方をアドバイスしサポートできる立場にいるということを、参加者である支援者のみなさんが再認識できたよい機会になったのではないかと思います。

また、支援者が集まって情報交換できたことは、今後のIT支援を考えていくうえで、よい一歩を踏み出したという実感が持てました。今回の情報交換会を契機として、今後も支援者のお互いが情報交換し、協力していけるような関係づくりを続けていければと思います。

記録提供:佐藤悠さん(山形の公益活動を応援する会・アミル)