東日本大震災現地NPO応援基金
現地NPO応援基金は、被災者の生活再建を支える活動が長期にわたって自立的に取り組まれるために、 現地NPOの組織基盤強化を応援する基金です。
被災者の生活再建のためにNPOの果たす役割は重要です。しかも、各地から馳せ参じたNPOの多くは現地を去りつつあり、今後は現地NPOの役割がますます大きくなってきます。
しかし、その多くは組織基盤がまだまだ弱く、必要なサービスを自力で安定的に供給することは困難です。
そこで、引き続き現地NPOの組織基盤強化に助成することが不可欠との認識に立ち、募金活動と助成活動を継続しています。
募金活動
現地NPO応援基金は、一般の市民や企業など多くの方々からいただいたご寄付を元に活動をしています。
今後も引き続き、現地NPOの組織基盤強化の取り組みを応援していくために、みなさまからのご寄付を募集しています。
ぜひご協力ください。
新型コロナウイルスの影響を受ける現地NPO支援募金はこちらから
助成活動
一般助成と、個別テーマを設けた特定助成(寄付元企業との協働事業)を行っています。
東日本大震災現地NPO応援基金[一般助成]
東日本大震災現地NPO応援基金[特定助成]
- 大和証券フェニックスジャパン・プログラム(大和証券株式会社:2012年プログラム開始)
- 東日本大震災支援JT NPO応援プロジェクト(日本たばこ産業株式会社:2013年プログラム開始)
- 『しんきんの絆』復興応援プロジェクト(信金中央金庫:2015年プログラム開始)
「現地NPO応援基金」の特徴
「現地NPO」を応援します。
震災からの復興や被災者の生活再建を果たすには、今後、長きにわたる取り組みが必要です。その主役は地元に拠点を置き、活動する現地NPOです。
現地NPO応援基金は「岩手、宮城、福島の被災3県のいずれかで、直接被災者の生活再建の支援に取り組むNPO」を対象とし、被災者のそばにいる現地NPOが継続的かつ安定的に活動できることを応援します。
「組織基盤強化」を応援します。
長期にわたって活動を継続・充実していくためには、被災された方の「今日」「明日」の生活を支える活動と並行して、組織自体の基盤を整備することが必要です。
例えば、スタッフを育成すること、会員や寄付を集めることなどは、組織を安定させるために重要ですが、そうした取り組みに使える資金は多くはありません。
現地NPO応援基金は「人的基盤」、「財政的基盤」、「情報基盤」など、組織の運営基盤を整えるための取り組みを応援します。
◎人的基盤: スタッフの育成・スキルアップ、管理部門の 強化など
◎財政的基盤: 支援者拡大の仕組み作り、資金管理体制 の整備など
◎情報基盤: 情報受発信体制の構築、ネットワークの強 化など
◎その他: 事業計画の見直し、ビジョンの構築、拠点
資金支援とともに フォローアップも定期的に行っています。
「組織基盤強化」の取り組みは、すぐに明確な成果が出るものではなく、根気強い継続した取り組みが必要となります。例えるならば特効薬ではなく、漢方薬のように、徐々に調子が整えられていくものです。
みなさまからのご寄付を原資とした資金支援をより活かすために、助成対象団体同士の情報交換会の開催や、定期的な訪問、講座や相談対応など、助成対象団体が少しでも目標に近づいていただけるよう、寄り添い型の支援をしています。
→フォローアップインタビューの実施
組織基盤強化の取り組みを進めるに当たり、その方針と計画を双方で確認し、1年後の目標を共有します。必要に応じて目標達成に役立つ情報提供等をします。<助成開始から6か月後>
→中間情報交換会の開催
組織基盤にまつわる課題と事業の取り組み状況を共有する場です。助成を受けている他団体と情報交換することで、互いにアドバイスし合える横のつながりを作ることを重視しています。
<助成開始から9か月後>
→フォローアップインタビューの実施
成果や課題を共有し、期間終了後のビジョンや、継続した組織基盤強化の取り組みの方向性を確認します。必要に応じて情報提供等をします。
<助成終了後>
→完了報告会の開催
支援いただいた方々を対象に、報告会を開催します。ご寄付の効果を確認いただくとともに、「今、被災地でどのような支援が求められているのか」を伝える場でもあります。