分科会2[評価]
評価がNPOの力になる ~地域から見つめ直す評価の原点~

市民セクターに起こり始めた本格的な「評価」の波。とにかくやらなければならないようだという、不安な思いや焦る気持ちだけでは、この波に飲み込まれてしまいます。

日本NPOセンターはこれまで、個々のNPOが手法を使いこなす事だけではなく、評価がセクター全体の力となるために、評価のあり方について発信をしてきました。

そもそも私たちは誰のために、何のために、どういう評価を取り入れたいと思っているのか。この原点に立ち返りながら、「地域」の視点で取り組んできた講師と共に議論を深めます。

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[スピーカー]

小池 達也さん(地域のコモンズと評価に関する研究会 準備会メンバー)

東京農工大学院を卒業後、建設系総合コンサルタントに入社し、総合環境調査や環境影響評価を担当。地域を持続可能にマネジメントできる市民社会を作りたいという想いから、国際協力NGO等での活動を経て、2015年よりコミュニティ・ユース・バンクmomo・東海若手起業塾に事務局スタッフとして参画。現在はフリーランスとして、NPO・ソーシャルビジネスの事業支援やリサーチ等に携わる。東京都出身、岐阜県在住。

松村 幸裕子さん(特定非営利活動法人 暮らしづくりネットワーク北芝 地域教育推進・子育て支援室コーディネーター/公益財団法人 京都市ユースサービス協会 理事)

1983年京都に生まれ育つ。高校生の頃から、京都市ユースサービス協会にて、様々なボランティア活動に参加し、みんなで何かをつくりあげていく「オモロサ」に出会う。大学院在籍中に自らコミュニティースペースを立ち上げたり、高校生のまちづくり活動をサポートする活動などに関わったあと、2011年(特活)暮らしづくりネットワーク北芝に入職。被差別という地域課題の解消をめざす方法としてワカモノが「オモロイ!」と思う取り組みを続ける北芝に魅せられ、現在どんなこども若者でも豊かな自己選択ができるような仕組みづくりや関わりをおこなっている。2013年より自組織内での事業評価の仕組みづくりに取り組む。

三好 祟弘さん(エムエム・サービス 代表/特定非営利活動法人PCM TOKYO 監事役/グローカルな仲間たち 主催)

国際協力分野において、参加型マネジメントや評価手法に関する研究・調査を中心に、世界30か国以上でコンサルタント業務に従事。特に2005 年から9年間はザンビアに移住し、農村地域支援の全国的な仕組みづくりに携わった。各国で培った経験と専門性を活かし、日本国内でも東北を始めとする地域のNPOや行政のアドバイザーを務めるほか、研修を通じ住民参加型マネジメントの普及に努めている。住民主体の地域づくり、地域の巻き込みと合意形成、参加型プロジェクト計画と評価手法、ワークショップ、ファシリテーションなど「そこにある資源や人財」を重視し活用するアプローチを通じて、グローバルかつローカルな視点での「人づくり」と「地域づくり」を支援している。日本大大学院修了(政治学修士)、英国マンチェスター大社会経済学部大学院修了(経済学修士)。琉球大学、横浜国立大学等で講師を務める。

[コーディネーター]

清水 みゆき(特定非営利活動法人 日本NPOセンター スタッフ)

2016年に日本NPOセンター入局し、事業評価をNPOの力にするための人材育成事業「NPO事業評価実践のための研修プログラム開発」等を担当。これまでNPO/NGOにて主に教育分野の事業に従事。日本評価学会認定評価士。