分科会9[基盤]
社会に新しい価値を生み出す資金提供

休眠預金の活用実施などをめぐる大きな動きがある一方で、民間の志をもった民間資金の特色や独自性はどういったところにあるのでしょうか。

たとえば、資金の出し手と受け手の対話と協議を通した非公募・計画型の支援や、長期的な視野に立ったうえでの継続的な支援、「臨機に、迅速に、柔軟に」対応できる支援金などがあげられます。

この分科会では、NPOの課題解決志向が強まる中、新たな価値創出につながる資金の可能性や、広い視野と長期的な視点に立って「市民社会」を育んでいくための資金的な支援のあり方について、特徴のある民間資金の事例紹介等を交えながら皆様と考えていきます。

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[基調講演]

片山 正夫さん(公益財団法人 セゾン文化財団 理事長)


1958年西宮市生まれ。30年以上にわたり芸術文化支援活動に携わる傍ら、数多くの研究、提言、教育活動に参画。現在(一財)非営利組織評価センター理事長、(公財)公益法人協会、(公財)助成財団センター、(公財)ジョイセフ理事、(一財)、アーツカウンシル東京・カウンシルボード委員、慶應義塾大学大学院非常勤講師等を務める。著書に「セゾン文化財団の挑戦」、共著書に「NPO基礎講座」「プログラム・オフィサー」「民間助成イノベーション」等。

[スピーカー]

北村 智子さん(一般財団法人 おおさか千島財団 常務理事)

神奈川県出身。東京芸術大学大学院応用音楽学専攻修了後、平成14~20年企業メセナ協議会に勤務、芸術活動への寄付を推進する「助成認定制度」や企業のメセナ活動調査等を担当。平成21年千島土地(株)入社、地域創生・社会貢献事業部にて「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」「アヒルプロジェクト」などアートによる地域活性化、「一般財団法人おおさか創造千島財団」の設立・運営等を担当。

大野 満さん(公益財団法人 トヨタ財団 事務局長)

1958年岐阜県生まれ。大阪大学 法学部卒業。1980年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)入社。国内営業部門、法務部、渉外管理部、環境部、総合企画部CSR室長を経験し、2013年よりトヨタ財団事務局長、現在に至る。

[コーディネーター]

渡辺 元さん(公益財団法人 助成財団センター 事務局長)

1976年、(公財)トヨタ財団へ入職。プログラム・オフィサーとして、研究および市民活動等に関する助成事業の開発・運営に長年携わり、その後はプログラム部長・事務局次長。この間、都留文科大学非常勤講師、立教大学大学院特任教授を務めたほか、NPO法人市民社会創造ファンド・運営委員(現在、副運営委員長)等も務める。
2013年1月より(公財)助成財団センターへ出向、16年4月より事務局長。本年10月に同センターへ転籍し、現在に至る。14年4月より立教大学大学院客員教授も併任。

 

■分科会協賛・企画協力:NPO支援財団研究会
           公益財団法人 助成財団センター
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