市民セクター全国会議 2021 11月26日(金)・27日(土)開催

市民セクター全国会議とは

出会い、学び、考え、社会課題解決のために新たな連携を生み出す会議

市民セクター全国会議は、社会課題解決と新たな価値創造に取り組む全国のNPOや、NPO支援組織、企業、行政などが一堂に会す会議です。市民社会の創造を目指し、現代社会が直面する課題や、今後あるべき取り組みを議論します。

市民セクターとは、NPO法人だけでなく、社会福祉法人、公益法人、一般法人、協同組合、地縁組織など、社会課題解決に取り組む幅広い主体を含めて捉えています。

本会議は、2002年から2年に1度開催しており、今回で10回目の開催です。

開催趣旨

テーマ:変容する社会と市民活動の広がり

いま、社会は大きく変容しています。

人口減少による生活に必要なサービスの縮小に代表されるように、社会構造の変化が進む中で、さらに昨年から新型コロナウイルスの感染拡大が起き、私たち一人ひとりの生活、行動は大きく変化しています。状況が変化することで、課題も生じますが、新たな可能性も同時に生まれています。

インターネットの積極活用が進んだことで、生活する地域や時間の制限を超えて同じ問題意識を持つ人同士がつながり、共同で取り組みを行うことが可能になりました。

いま、社会がどのように変化しようとしているのか。その中で地域ではどのような課題と可能性が生じるのか。そして私たちはどのように新しい状況に対応していくのかを考えていく必要があります。

そこで、今回の市民セクター全国会議では、例年通りの東京開催ではなく、各地域からの発信と全国からの発信を受けて議論を行い、各地で展開されている 市民の自発的な取り組みが、 変容する社会にも通用するものとなるための機会を創ることを目指します。

プログラム

オンライン会議システム(Zoom)を通じて各地域と全国の参加者がつながります。

11月26日(金)17:45-19:15
オープニングZoomオンライン配信

オープニング

11月26日(金)17:45-19:15
Zoomオンライン配信
【地域会場開設情報】 仙台会場:OPEN / 上越会場:CLOSE / 大牟田会場:CLOSE

変容する社会と市民活動の広がり

人口減少による生活に必要なサービスの縮小に代表されるように、社会構造の変化が進む中で、さらに昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大。人々の生活、行動は大きく変化しています。

状況が変化することで、課題も生じますが、新たな可能性も同時に生まれます。インターネットの積極活用が進んだことで、生活地域や時間の制限を超えて同じ問題意識を持つ人同士がつながり、共同で取り組みを行うことが可能になりました。

いま、社会がどのように変化しようとしているのか。その中で地域ではどのような課題と可能性が生じるのか。そして、私たちはどのように新しい状況に対応していくのか。

明日からの具体的な議論の前に、状況を俯瞰し、共有します。

登壇者

望月優大(もちづき ひろき)

ライター
Twitter: @hirokim21

1985年生まれ。ライター。著書に『ふたつの日本「移民国家」の建前と現実』(講談社現代新書)。認定NPO法人難民支援協会が運営するウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」の編集長を務める。ほかにニューズウィーク日本版でのコラム連載、朝日新聞論壇委員など。子どもの貧困など様々な社会問題に取り組む非営利団体の支援にも携わっている。

村木厚子(むらき あつこ)

津田塾大学 客員教授

1955年高知県生まれ。土佐高校、高知大学卒業。78年労働省(現厚生労働省)入省。女性政策、障がい者政策などに携わる。2009年、郵便不正事件で有印公文書偽造等の罪に問われ、逮捕・起訴されるも、10年無罪が確定、復職。13年から15年まで厚生労働事務次官。退官後は津田塾大学客員教授を務めるほか、伊藤忠商事(株)、住友化学(株)の社外取締役などを務める。また、累犯障害者を支援する「共生社会を創る愛の基金」や、生きづらさを抱える若年女性を支援する「若草プロジェクト」の活動にも携わっている。

著書:「日本型組織の病を考える」(角川新書)「あきらめない」(日経BP社)「公務員という仕事」(ちくまプリマー新書)

聞き手

大島 誠(おおしま まこと)

市民セクター会議2021実行委員長/特定非営利活動法人 日本NPOセンター 副代表理事/特定非営利活動法人くびき野サポートセンター 理事

昭和35年 新潟県上越市(旧吉川町)で誕生。昭和58年 新潟大学教育学部卒業、新潟県内の中学校教員となる。 昭和63年 (株)大島クリエート入社、平成3年 (株)大島クリエート代表取締役に就任。その後、新設法人の設立や企業再生支援にかかわり、現在、大島グループ21社の代表を務める。

平成10年 特定非営利活動法人 くびき野NPOサポートセンター理事長に就任。現在理事(現職) 平成18年 社会福祉法人桃林福祉会理事長に就任、平成26年 社会福祉法人みんなでいきる に社名を改め引き続き理事長を務める(現職)。平成28年 特定非営利活動法人 日本NPOセンター副代表理事に就任(現職)。

【大島グループ】人口減少も過疎化も一歩先行く田舎だからこそ、生き方も働き方も都会より一歩進んでいないといけない。新潟県上越市の大島グループはひととしての生き方を問いながら 田舎での働きかたを考え続ける異業種集団です。

11月27日(土)10:30-12:00
セッション1Zoomオンライン配信(九州会場とつなぐ)

セッション1

11月27日(土)10:30-12:00
Zoomオンライン配信 & 大牟田市市民活動等多目的交流施設えるる(福岡県大牟田市)

今だからこそ⾼めたい! 地域のレジリエンス 〜しなやかさ×しぶとさ〜

今や「地域課題」という⾔葉が、各所で使われるようになっています。暮らしの場としての「地域」を⾒渡すと、少⼦⾼齢化・⼈⼝減少・産業衰退・公共交通の確保・防災⼒の向上など枚挙に暇がないほど、⾒過ごすわけにはいかない課題が⼭積しています。かたや全国のいくつかの地域では、⺠間が主導する形で、地域活性化や次世代育成に挑む動きもみられます。

この分科会では、その先駆けである福岡県⼤牟⽥市をフィールドに開催します。世界遺産「明治⽇本の産業⾰命遺産」がある同市は、近代以降に産炭地として繁栄した後、エネルギー政策の転換により基幹産業が⼤きく衰退しました。困難な課題に属性を超えた連携も図りながらいち早く向き合ってきた背景があるため、令和2年7⽉豪⾬では⼤きく被災しつつも、⽇ごろのつながりが素地となり、⾃助・共助で乗り切らんとしています。

⼤牟⽥市を題材に、「レジリエンス(しぶとさ)」を⾼める要点をあぶり出します。

登壇者

田中久仁子(たなか くにこ)

一般社団法人 ちいきのカンパニー

大牟田生まれ。地元の高校を高校卒業後、福南開発(株)オームタガーデンホテルに入社し、ホテルセキアと併せてトータル15年間勤務。ホテル退職後はイタリアンレストランの立上げや、大牟田を代表する明治の洋館、旧三井港倶楽部でブライダル部門立ち上げを行った。2009年9月に企画事務所office TKを設立し、地域興しの活動をしながら、企画プロデュース・接客コンサルティング&講習も手掛け、2018年10月には夫と共に一般社団法人ちいきのカンパニーを立ち上げ、ちいきコミュニティの活性化の為に活動を行っている。

高口恵美(こうぐち めぐみ)

一般社団法人 OMUTA BRIDGE

福岡県立大学人間社会学研究科 社会福祉修士課程修了。精神科病院におけるソーシャルワーカー、介護予防相談センターにおける社会福祉士 として勤務した後、大牟田市・福岡県スクールソーシャルワーカースーパーバイザー及び西南女学院大学保健福祉学部福祉学科の専任講師として活動中。 福岡県スクールソーシャルワーカー協会(理事)、 北九州市精神医療審査会 等。社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師・介護支援専門員。共著に「スクールソーシャルワーカー実践事例集~子ども・家庭・学校支援の実際」などがある。

彌永恵理(いやなが えり)

特定非営利活動法人 つなぎteおおむた

公立・私立中高の音楽科教諭を退職後、2011年から3年間、大牟田市社会福祉協議会にて勤務。2014年3月社協を退職、東日本大震災復興支援事務所を立ち上げ、宮城県での現地支援、東北から大牟田市近郊への広域避難者支援を行う。2017年からは、福島県浪江町復興支援福岡拠点として、浪江町から西日本(25府県)への広域避難者支援に従事。2015年に大牟田市初の女性防災士となる。2016年熊本地震後は、東日本支援と共に熊本県内被災障害者の支援活動を行う。 2017年、これまでの活動を通じて得た学びを地元に活かし、市民の備災力と支援力UPのため、NPO法人を設立。「もしもに備えるいつも」をサポート。また、令和2年7月豪雨後の生活支援として、「大牟田市地域支え合いセンター」長として大牟田市社会福祉協議会にて勤務。

上田由起子(うえだ ゆきこ)

はやめカッパ祭り実行委員会

2009年、「第11回はやめカッパ祭り」の実行委員会に、地元小学校のPTAを代表して参加し、翌年より企画委員として祭り広報を担当。2015年、企画委員長として、カッパ祭り20周年に向けての記念事業の企画を開始。 2017年、「第19回はやめカッパ祭り」で日本一に挑戦。ドリンクコースターを貼り合わせて、我が町の宝「世界遺産・宮原坑」を描くモザイクアートに挑戦し、日本一記録達成。2018年、「第20回はやめカッパ祭り」でギネス世界記録に挑戦。ドリンクコースターを貼り合わせて、大牟田市公式キャラクター「ジャー坊」を描くモザイクアートに挑戦し、ギネス世界記録達成。 現在、コロナ禍でも楽しめる祭り開催に向けて、様々な企画を地域住民と共に模索中。

冨山博史(とみやま ひろふみ)

大牟田ビンテージのまち株式会社 代表取締役

1983年福岡県大牟田市生まれ。大学卒業後、日本トイザらス株式会社に就職し、ストアマネージャーとしてマネジメントを経験。退社後、家業である株式会社カンカングループに入社(飲食業・不動産賃貸業)。現在、株式会社カンカングループ取締役副社長、不動産賃貸業の会社である株式会社CREA代表取締役。 2014年「地域とともにきらめく街づくり・人づくり」を経営理念に、社会的な課題である空き家や空きビルの増加、まちの空洞化の解決を目指し、まちづくり会社「大牟田ビンテージのまち株式会社」を設立。現在、「DIYリノベで愛着のある街づくり」をテーマに、入居者や地域のみんなと一緒に、空き家やシャッター商店街を再生する事業や大牟田駅西口広場の賑わい創出事業に取り組む。またNPO法人グリーンバード大牟田チームを立ち上げ、週に1回、街のゴミ拾い活動を続けている。

小学生時代から吹奏楽に興味を示し中学・高校と吹奏楽部の活動に没頭。高校卒業後に高校時の恩師の誘いもあり市民吹奏楽団大牟田奏友会に入会。大学4年間を地域に根ざした音楽活動を満喫。この4年間の地域での音楽活動が影響し〝大牟田愛〟が深まる。その後、この〝大牟田愛〟の影響で大牟田市役所に入職。仕事を通したまちづくりと音楽を通したまちづくりを実践。 市民吹奏楽団大牟田奏友会では事務局次長、事務局長を経て平成22年より第三代会長に就任。会長就任時より「社会性吹奏楽団」という考えのもと、音楽という分野のみならず福祉、教育、コミュニティなど、様々な分野と吹奏楽を繋げる企画を実践。令和3年より創立50周年に向けた新たな挑戦へと繋げるために会長職を後進に道を譲ることとし、事務局長としてサポートに徹することを決意。

山口 晃(やまぐち あきら)

大牟田市役所産業経済部観光おもてなし課 課長

1963年生。福岡県大川市出身。1986年大牟田市役所入庁。1997年三池炭鉱閉山の年、市観光担当職員として閉山に係る様々な現地取材等に立ち合う中で、あらためて大牟田の炭鉱の歴史や過去の出来事などを深く知る。そして閉山とともに炭鉱施設が次々と壊されて無くなっていく状況に、まちの歴史自体が消されていくような感情に駆られ、同じ思いを持つ市民とともにNPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブの一員として活動する。その後も市役所の様々な部署で勤務する傍ら、業務内外を問わず地域の伝統行事やまちづくりなどに幅広く興味を持ち、そこで活動する人々との交流等を広げながら現在に至る。大牟田市在住。

聞き手

古賀桃子(こが ももこ)

特定非営利活動法人 ふくおかNPOセンター 代表理事

1975年福岡市生。学生時分は福岡市都心部のまちづくり活動および福岡初のNPO支援組織に従事。00年、九州大学大学院法学研究科修士課程修了、同年事務局長就任。02年退職、現組織を設立。[草の根から、社会を描く。]を合言葉に、NPO等のマネジメント支援の他、企業・行政・公民館・社会福祉協議会・児童館等の多様な担い手間のコーディネートや伴走支援等を通じた地域づくり・社会づくりに努めている。防災や災害発生時の後方支援にも取り組んでおり、21年より「災害支援ふくおか広域ネットワーク」の幹事兼事務局を担当。日本NPOセンター理事、文科省「学びを通じた地域づくりの推進に関する調査研究協力者会議」、福岡市「共創による地域づくりアドバイザー」、北九州市立大学大学院マネジネント研究科(ビジネススクール)特任教授、福岡女学院大学非常勤講師等を歴任。「泡盛新聞」九州局長・「泡盛検定協会」会長として、沖縄県の産業振興にも注力中。

市民セクター全国会議2021福岡・大牟田実行委員会

  • 特定非営利活動法人 ふくおかNPOセンター
  • 特定非営利活動法人 つなぎ te おおむた
  • 大牟田市市民活動支援センターえるる
  • 技術協力:久留米市市民活動サポートセンター みんくる
11月27日(土)13:30-15:00
セッション2Zoomオンライン配信(東北会場とつなぐ)

セッション2

11月27日(土)13:30-15:00
Zoomオンライン配信 & 仙台フォーラスeven(宮城県仙台市)

東北発 市民セクターのスクラップ&ビルド⁉ 「つながりのデザイン」

東日本大震災の被災地では、復興・暮らしの再建を支援する過程で、新たなコミュニティづくりと活性化、自治組織エンパワーメントなどに奮闘してきました。この「コミュニティづくり」は今、誰の前にも横たわる高齢化、人口減少、社会的孤立などの課題解決にも通じています。一方で、確固たるコミュニティや組織を構築することで、担い手不足や当事者性の希薄化など様々なジレンマも生んでいます。コミュニティ化・組織することで生まれてしまう「境界線」をほぐしていく事例から「つながり」について改めて考えます。

登壇者

新井信幸(あらい のぶゆき)

東北工業大学 建築学部建築学科 教授(学術博士)/認定NPO法人 つながりデザインセンター 副代表理事/内閣府・地域活性化伝道師

1972年生まれ(川崎市出身)。千葉大学博士課程修了後、民間財団研究員を経て2009年4月より現職(着任当時講師)。専門は、建築計画、住まいまちづくり(空家活用、コミュニティデザイン、居住支援等)。復興創生顕彰-復興庁-(2019)、グッドデザイン賞(2018)、都市住宅学会業績賞(2017)、日本都市計画家協会賞(2015)など数々の受賞歴がある。

大沼剛宏おおぬま たかひろ

つながる湾プロジェクト/9daysDesignStudio 代表

1981年 塩竈市生まれ。東北芸術工科大学 生産デザイン学科卒、同大学院 プロダクトデザイン領域修了。地元の塩竈で藻塩をつくる製塩事業や震災で大きな被害を受けた松島湾の海域環境・アマモ場を再生させる取り組みに参加するなど、デザインを軸に地域にはじまる様々な事業や企画に参加し、現在も運営及び制作に携わる。2015年つながる湾プロジェクト代表となり、松島湾の伝統漁法の数珠釣りと郷土料理のつながりを体験する「松島湾とハゼ」の企画制作を担当。地域に伝わる文化は時代によって形が変化していても、根幹に残る部分は土地の風土と人によって繋がれてきていることを実感する。文化に触れて学び、地域の文化が資源として共有され再認識されることで、地域に暮らすことが楽しくなる、暮らしを豊かにするエネルギーが生まれてくると考え、デザインを通して、インプットとアウトプットを整理し魅力を伝える形で提供することを行っている。

聞き手

松村翔子(まつむら しょうこ)

仙台市市民活動サポートセンター 副センタ―長/特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター

1985年生まれ(宮城県多賀城市出身)。2011年、NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター入職。2017年より、市の指定管理を受けて管理運営している仙台市市民活動サポートセンター副センター長。主に情報発信収集業務、事業企画業務にあたる。取材活動、事業企画を通じ、活動者の発掘や情報発信支援を行う。

市民セクター全国会議2021宮城・仙台実行委員会

  • 特定非営利活動法人 エイブル・アート・ジャパン
  • 特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター
  • 特定非営利活動法人 杜の伝言板ゆるる
11月27日(土)16:00-17:30
セッション3Zoomオンライン配信(北陸・信越会場とつなぐ)

セッション3

11月27日(土)16:00-17:30
Zoomオンライン配信 & 高田世界館(築100年を越える日本最古級の映画館)新潟県上越市

フォロワーとつくるまち

人口減少と高齢化が進む地方において、NPO等や自治体、住民組織、企業など多様なプレイヤーが多様な形態でまちづくりに関わっています。中でも、地方で暮らし、地域の素材や人を紡いでいくことを生業とする人たちに対して、市民がその活動を支持することでさらに活動が広がり、魅力的な地域をつくっています。

日本最古級の映画館を中心としたエリアリノベーション。過疎化が進む山間集落の拠点として運営を続ける温泉入浴施設。まちづくりを目的とせず、形態にとらわれず、暮らしを大切にしながら地域の魅力に磨きをかけていく。こうした姿が世代や立場を超えた共感者を得て、新しいコミュニティを形成し、取り組みを広げています。

地方における新たな潮流を読み解きながら、これからのまちづくりを探ります。

登壇者

上野迪音(うえの みちなり)

特定非営利活動法人 街なか映画館再生委員会/高田世界館 支配人

新潟県上越市出身・在住。横浜国立大学で映画論を専攻。大学院時代に日本最古級の映画館である高田世界館で映画の自主上映会を開催したことが縁となり、2014年から同館を運営するNPOに勤務。古い町並みが残る上越市高田地区に立地する同館を、まちづくりの中心的な拠点として盛り上げるべく、単純な映画上映に留まらない多様な企画を展開している。また映画館以外にも空き家の利活用など街の課題に取り組む活動を行う。

屋村祥太(おくむら しょうた)

株式会社tsugihagi blue/長者温泉ゆとり館 番頭

大学卒業後10年ほど飲食業を経験する。その間何度か店を変え転職している。なかなか続かない派の人間で、辞める理由は”飽き”。職場環境がマンネリ化すると途端につまらなくなり新しい刺激を求めてすぐ辞める(笑)。それでも業界ごと変えることはなく、飲食業界に飽きが来なかったのは自分でも驚いています。その間、奥さんが急に移住したいと言い出し家を出て行く。田舎暮らしには全く興味なかった私は東京に残り2拠点生活が始まる。私がまた一つお店を辞めたあと、特にやりたいことも入ってみたい店もなかったので、何となく行ってみようかなというとっても軽い気持ちで奥さんの移住先糸魚川に合流。すると移住までして自分がどう生きたいかにとことん向き合う奥さんの姿を見て、「あ、そういえば俺はこういうの考えた事なかったなぁ」と恥ずかしながら自分の不真面目な生き方に気付き、自分もどう生きたいかを考えるようになる。その結果、奥さんと温泉宿を運営し、畑をし、秋田犬と戯れ、娘が生まれた。秋田犬も娘も自分が育てなければならない初めての存在。この子達の影響により更に自分と向き合う必要性を感じ、クラウドファンディングに挑戦。暮らすような宿を目指し、定額制宿泊プランをリターンに300万程の支援を達成する。そのおかげで最近は忙しく過ごし畑仕事になかなか行けず…。忙しすぎるのも考えものだなとまた新たな構想を妄想している顔の濃いおじさん。よろしくお願いします。

屋村靖子(おくむら やすこ)

株式会社tsugihagi blue 代表取締役/波と母船 代表

埼玉県出身。東京に憧れ高校卒業後、専門学校時に上京。憧れていたキラキラしていた世界で調子に乗りながら友人の紹介で入ったアウトドアメーカーのPRとして楽しい日々を過ごす。東日本大地震をきっかけに自分の無知さに気づき、生きる術を身につけたいと雪国へ移住を考える。寄り道しながら2016年糸魚川市へ移住。長者温泉ゆとり館を引き継ぐ為2018年任意団体「波と母船」発足。長者温泉ゆとり館の運営開始時に合流した夫と2020年2月株式会社tsugihagi blueを設立。余白ある暮らしをテーマに保護犬の秋田犬のキチ、1歳半にして宿の看板娘となった若女将の娘と共に豊かな自然の中で生まれていくものを次世代に残すため日々精進中。

諸岡龍也(もろおか たつや)

こつぼねの家 宿主

大阪府出身。保育士を12年務めたのち、新潟県妙高市の専門学校で学び、地域おこし協力隊に参加する。夫婦で一軒ずつ築140年以上の古民家を所有し、自身は学びと遊び心をくすぐる古民家宿「こつぼねの家」を開いている。妻が住む新潟県津南町と二拠点居住しながら子育て中。

コーディネーター

大島 誠(おおしま まこと)

特定非営利活動法人くびき野サポートセンター 理事/特定非営利活動法人 日本NPOセンター 副代表理事/

昭和35年 新潟県上越市(旧吉川町)で誕生。昭和58年 新潟大学教育学部卒業、新潟県内の中学校教員となる。 昭和63年 (株)大島クリエート入社、平成3年 (株)大島クリエート代表取締役に就任。その後、新設法人の設立や企業再生支援にかかわり、現在、大島グループ21社の代表を務める。

平成10年 特定非営利活動法人 くびき野NPOサポートセンター理事長に就任。現在理事(現職) 平成18年 社会福祉法人桃林福祉会理事長に就任、平成26年 社会福祉法人みんなでいきる に社名を改め引き続き理事長を務める(現職)。平成28年 特定非営利活動法人 日本NPOセンター副代表理事に就任(現職)。

【大島グループ】人口減少も過疎化も一歩先行く田舎だからこそ、生き方も働き方も都会より一歩進んでいないといけない。新潟県上越市の大島グループはひととしての生き方を問いながら 田舎での働きかたを考え続ける異業種集団です。

市民セクター全国会議2021新潟・上越実行委員会

  • 特定非営利活動法人 くびき野NPOサポートセンター
11月27日(土)17:45-18:30
クロージングZoomオンライン配信

クロージング

11月27日(土)17:45-18:30
オンライン(Zoom)

いま、社会がどのように変化しようとしているのか。その中で地域ではどのような課題と可能性が生じるのか。そして私たちはどのように新しい状況に対応していくのか。オープニングならびにセッションで提示された課題や市民セクターの新たな実践報告を受けて、クロージングでは他セクターから市民セクターへの期待を伺います。その上で、各地で展開されている市民の自発的な取り組みが変容する社会の中で広がりを生むために、これから市民セクターがすべきことを議論します。

登壇者

二宮雅也(ふたみやまさや)

損害保険ジャパン株式会社 取締役会長/一般社団法人 日本経済団体連合会審議員会副議長 / 企業行動・SDGs委員長

1952年生まれ。中央大学法学部卒業。日本火災海上保険株式会社(現・損害保険ジャパン株式会社)入社。2011年6月日本興亜損害保険株式会社代表取締役社長。2014年9月損害保険ジャパン日本興亜株式会社発足に伴い、同社代表取締役社長、2016年4月代表取締役会長に就任し、2020年4月より現職。一般社団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)理事長、他、経済界や公益団体などにおいても要職を務めている。2016年より特定非営利活動法人日本NPOセンター評議員。

田和 宏(たわひろし)

内閣府事務次官

愛媛県出身。1984年に経済企画庁に採用。2014年内閣府大臣官房総括審議官に就任。その後、内閣府政策統括官(経済財政分析担当)、内閣府政策統括官(経済社会システム担当)、(併) 規制改革推進室長、内閣府審議官を経て、2021年9月より現職。2021年10月より内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局長代理を併任。

コーディネーター

田尻佳史(たじりよしふみ)

特定非営利活動法人 日本NPOセンター 常務理事

1964年大阪生まれ。大学卒業後、海外でのボランティア活動を経て、大阪ボランティア協会で主に企業の社会貢献活動推進を担当。1996年より日本NPOセンターに出向し2003年に転籍。NPOと他セクターとの連携の推進を行うために、各種プログラムの企画立案を手掛ける。2015年から富山県黒部市に移住。テレワークを実践しつつ、新しい働き方を模索中。

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開催概要

●日時
2021年11月26日(金)・27日(土)
●場所
オンライン(Zoomウェビナー)+宮城県仙台会場、新潟県上越会場、福岡県大牟田会場から配信
●参加対象
NPO組織(NPO法人、一般法人、社会福祉協議会、生活協同組合組織、自治会など)、NPO支援組織、財団など、企業(SDGs・ESG・社会貢献活動担当者、新規事業開発担当者の方など)、行政(市民活動支援担当課、その他生活困窮、男女協働参画等担当課職員の方など)、その他、研究者、学生、個人など興味がある方ならどなたでも
●参加費
・非会員:3,000円
・日本NPOセンター正会員:2,000円

開催報告