社会を見つめる 
ともしび・NPOスクール【未来の想像編

NPOや市民活動は、日本社会に根づいてきたと言われています。しかし、「社会課題の解決」という言葉が広がる一方で、本当に私たちの目指す社会に近づけているのでしょうか。活動の現場で感じるもどかしさや限界感――それは、当事者の声が届きにくかったり、仕組みが固定化していたりすることに原因があるのかもしれません。では、どうすればこの窮屈さを乗り越え、もっと自由で多様な社会のかたちを描けるのでしょうか?日々の活動を通じて現状を変えていくために、それぞれの立場や枠を越えて、よりよい未来をともに想像し、今を捉え直すことが求められているのではないでしょうか。本編では、各分野で実践を重ねるゲストを迎え、彼らの視点や経験を共有します。参加者同士が対話を通じて学び合い、自らの活動を振り返りながら、次の一歩を探る時間です。第3回は対面形式で開催します。対面ならではの深いディスカッションとつながりを通して、今後の活動のヒントや仲間との出会いも得られる場になるでしょう。新たな視点と出会い、自分たちの実践をアップデートしたいと願う方は、ぜひご参加ください。

協力:わくわく共創オフィス

日 時

2025年10月 全3回 + プレゼミ

第1回:2025年10月8日(水)13:30~15:30  

第2回:2025年10月15日(水)14:30~16:30

第3回:2025年10月22日(水)13:30~15:30 ※対面参加は事後交流会あり

プレゼミ:2025年10月28日(火)13:30~15:30 
交流と学びを深めるプレゼミも実施! 併せてご参加ください!

【プレゼミについて】
プレゼミは、参加者同士によるフラットな交流・意見交換の場です。年度後半の「ひみつゼミ」が始まるまでの期間、本音で率直に話し合うことで新たな視点を発見し、さらに社会と向き合いながらNPOスクールの学びを活動に反映することを目的に開講します。モデレーターや講師も都合が叶えばご参加いただきます。

内 容

※予定。開会後から閉会前までの時間は目安です。

第1回 対談:2025年10月8日(水)13:30~15:30 

社会の「あたりまえ」を再考する 当事者の視点から 

13:30 開会、事務局から趣旨・ねらいの説明

13:40 話題提供 社会の「あたりまえ」を再考する

  • 支援の現場や実践の中から見た社会のありよう(ケア、当事者の視点から)
  • 多様な人たちが助け合いながら共に生活する「共助の文化」をどう育むか
  • 特定非営利活動法人 クリエイティブサポートレッツ 理事長 久保田 翠さん
  • New Stories 代表/元総務大臣補佐官 太田 直樹さん

14:20 意見交換

15:25 事務局から案内(事務連絡など)

15:30 閉会

第2回 対談:2025年10月15日(水) 14:30~16:30

制度の外にある課題にどうやって”効率を超えて”向き合うか 

13:30 開会、事務局から趣旨・ねらいの説明

13:40 話題提供
    制度の外にある課題にどうやって”効率を越えて”向き合うか

  • 部活動の地域移行という制度施行から生まれた課題
  • 住民および自治体・企業、関係者の変化について成果あるいは実感していること
  • 女性によるサッカー(スポーツ全般)推進の見えない壁への取り組み
  • 村上市教育委員会学校教育課未来の学校創造室 部活動地域移行総括コーディネーター 渡邊 優子さん
  • WEリーグ 初代チェア 岡島 喜久子さん

14:20 意見交換

15:25 事務連絡、次回の案内

15:30 閉会

第3回 対談:2025年10月22日(水)13:30~15:30

“目指すあり方“の手前から考える「地続きのまちづくり」

13:30 開会、事務局から趣旨・ねらい・期待することの説明

13:35 話題提供 “目指すあり方“の手前から考える「地続きのまちづくり」

  • 地域の関係人口を地続きで増やすには?
  • これからの社会における価値創造
  • 特定非営利活動法人 1万人井戸端会議 代表理事 南 信乃介さん
  • 株式会社リンクタイズ 取締役 兼 Forbes JAPAN編集長 藤吉 雅春さん

14:20 意見交換

15:25 事務連絡

15:30 閉会

モデレーター/講師

長澤 恵美子(ながさわ えみこ)さん
わくわく共創オフィス 代表/元 一般社団法人日本経済団体連合会

1983年、経済団体連合会(現 一般社団法人日本経済団体連合会、略称 経団連)事務局入局。1996年から企業の社会貢献活動の推進を担当。2003年からは企業の社会的責任(CSR)の推進も担当し、ISOにおける社会的責任の規格づくりに参加する経済界代表をサポート。2009年研修や出版などの事業を行う経団連事業サービスに出向。2011年3月から1年間、経団連東日本大震災対策本部を兼務し、企業による支援活動をコーディネート。2017年4月、経団連に帰任し、教育・CSR本部(現 SDGs本部)統括主幹、副本部長として、企業行動憲章の改定、企業によるSDGsの推進などを担当。2023年4月、経団連を退職し、個人事業主として活動中。2023年7月から経団連労働法制本部参事として、国際労働機関(ILO)使用者側理事を務めている。

登壇者


久保田 翠(くぼた・みどり)さん

認定特定非営利活動法人 クリエイティブサポートレッツ 理事長

東京藝術大学大学院美術研究科修了後、環境デザインの仕事に従事。重度知的障害のある長男の出産をきっかけに、2000年にクリエイティブサポートレッツ設立。2010年障害福祉サービス事業所アルス・ノヴァ開設。2016年『表現未満、』プロジェクトスタート。2018年たけし文化センター連尺町建設、2022年浜松ちまた公民館開所。2028年浜松市中心市街地に暮らしを通して共助の文化を育む拠点「(仮)たけし文化センター田町」建設予定。2017年度芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2022年度静岡県文化奨励賞受賞。

太田 直樹(おおた・なおき)さん

New Stories代表/元総務大臣補佐官長

New Stories代表。2014年まで、ボストンコンサルティングに在籍。2015年から2017年まで、総務大臣補佐官として、デジタル戦略と地方創生の政策策定に従事。2018年にNew Storiesを立ち上げ、官民のネットワークを活かし、未来の価値を創造する仕事を展開。2000年代から社会起業家に伴走し、これまでに一般社団法人Code for Japanなど複数のNPO、社団法人、財団法人の運営に関わる。2023年から土中環境の可視化を市民科学として広げる活動を支援している。

渡邊 優子(わたなべ ゆうこ)さん
村上市教育委員会学校教育課未来の学校創造室 部活動地域移行総括コーディネーター

新潟県村上市生まれ。2003年に総合型地域スポーツクラブ設立に関わる。2008年(公財)日本スポーツ協会公認クラブマネジャー資格取得、2009 年には(公社)真向法協会真向法准教士を取得。その後、悪性リンパ腫を発症するが奇跡的に寛解、また再発するが肝細胞移植を経て完全寛解。「がん」がターニングポイントとなり、総合型クラブとして地域課題解決を志向するようになる。2013年に総合型地域スポーツクラブ全国会議を誘致、1,000名が参加する。NPO法人希楽々理事長に就任後、2017年にスポーツ庁「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」作成検討委員で参画し、「融合」というワードを提案、明文化。スポーツ庁検討会議で提言作成にも関わる。2022年、村上市部活動総括コーディネーターをつとめ、村上市の部活動改革に取り組む。2023年に総合型地域スポーツクラブ全国協議会幹事長に就任、スポーツ庁地域スポーツクラブ活動アドバイザーとして全国の部活動改革に関わる。闘病中に作成したビジネスプランが完結し、後継者も育てたことから、2025年3月末日をもって25年勤務したNPO法人希楽々を退社し、4月から横断的な体制を目指し、プラットフォームを創るという夢を実現するため、就活し、市の職員となり取り組んでいる。

岡島 喜久子(おかじま きくこ)さん
日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ) 初代チェア

2021年9月に開幕した日本初の女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」の初代チェア(理事長)を務めた。女子サッカー黎明期に選手として国際大会に出場したアスリートのキャリアと、日本、シンガポール、アメリカの金融機関で38年間活躍したビジネスパーソンのキャリアを併せもつ。サッカー界でも金融業界でも、女性というだけで行く手を阻まれそうになったが、情熱と行動力で、いわゆる「ガラスの天井」を突破してきた。著書に『心の声についていく 自分らしく生きるための30のヒント』(徳間書店)がある。

南 信乃介(みなみ しんのすけ)さん
特定非営利活動法人1万人井戸端会議 代表理事/那覇市繁多川公民館 館長

沖縄県那覇市出身。京都精華大学環境社会学科で持続可能な暮らしの調査や市民参加まちづくりの基礎を学ぶ。公民館では聞き取りをベースにし地域の誇りを実感しながらの社会教育活動を実践。そこで培ったネットワークを活かし、経験や知識豊富な地域の方々と生活圏での支え合える取り組みを展開(独居高齢者孤立、青少年不登校、子どもの貧困、防災等)。その公民館運営経験を文部科学省「日本型教育の海外推進展開事業」としてエジプトでの公民館づくりの責任者も務め、現在も連携多数。繁多川公民館は、文部科学省優良公民館表彰2回、相互評価特別賞(2019)も受賞。地域再生大賞受賞。沖縄県社会教育委員。学校評議員(那覇市立石田中学校、寄宮中学校、沖縄県立真和志高校)。

藤吉 雅春(ふじよし まさはる)さん
株式会社リンクタイズ 取締役 兼 Forbes JAPAN編集長

Forbes JAPAN 編集部 編集長。著書『福井モデル - 未来は地方から始まる』(文藝春秋)は2015年、新潮ドキュメント賞最終候補作になった。2016年には韓国語版が発売され、韓国オーマイニュースの書評委員が選ぶ「2016年の本」で1位に。2017年、韓国出版文化振興院が大学生に推薦する20冊に選ばれた。最新刊に『未来を「編集」する シンクタンクAPIの実験』(実業之日本社)がある。

形 式

オンライン(zoom)

【講座のアーカイブ配信・資料について】
ともしび・NPOスクールは、録画された講座を好きな時間や場所で繰り返し視聴できるオンデマンド学習に対応しています。講座終了後、録画視聴および資料をインターネットでご覧いただけます。スクールの参加者限定で、共有期間は2025年度内です。
当日リアルタイムでの参加をおすすめしますが、復習や欠席の際にご活用ください。ただし、講義や話題提供の内容、分科会、対面形式の際など一部の共有ができない場合もあります。

対 象

地域や社会に向き合い、今後の団体や活動について考えたい人ならびに団体

  • 活動分野や地域を超えて切磋琢磨する仲間が欲しい人
  • 活動優先で、じっくり考える機会が十分になかった人
  • 取り組みたいと思ってもどのようにすれば良いか分からない人
  • スタッフやメンバーの研修機会を定期的に得たいNPOや市民活動団体

※特定非営利活動法人に限らず、法人格の有無や種類は問いません。

定 員

50名程度

※原則として先着順で受付し、定員となり次第で締め切ります。
※より研修成果を高めるため、団体内で複数人の参加をおすすめします。

参加形態と参加費

【テーマ別参加】
12,000円(税込み)(1テーマ各3回)

本テーマのみ参加いただく形態です。

【年間スクール参加】
22,000円(税込み)全テーマ参加可能(6テーマ各3回、全18回)

6テーマ全18回の「学びの場」をテーマ別参加費+10,000円で無制限に受講いただけます。過去の「学びの場」もアーカイブ視聴いただけます。2テーマ以上受講する方はこちらをお選びください。継続した学びとつながりを通して、次の一歩を踏み出しませんか? 1回あたりの参加費用は1,200円ほどとなります。ぜひ年間参加をご検討ください。

【団体スクール参加】
66,000円(税込み)全テーマ参加可能(6テーマ各3回、全18回)・各回3名まで

6テーマ全18回の「学びの場」を、各回3名まで受講いただけます。回ごとに団体内の違うメンバーの参加も可能で、「学びの場」のアーカイブ配信・資料は団体内で共有いただけます。リアルタイムでの参加は各回3人までご参加いただけ、スタッフやメンバーの研修機会を定期的に得たい場合は団体参加がおすすめです。
※団体スクール参加は、日本NPOセンター団体会員限定です。

申込み

専用ページからの申込み、事前支払い(クレジット・銀行振り込み) 

 

※キャンセルに係る手数料はご負担いただく場合があります。
※お申込みの際にいただく個人情報は、当センター個人情報保護方針(https://www.jnpoc.ne.jp/?page_id=105)に基づいて適正に管理し、以下の用途で保管・使用します。日本NPOセンターは本セミナーの登壇者に、本研修を実施する目的の範囲で必要な申込者の個人情報を共有します。

  • 本セミナー実施のために日本NPOセンター、その他本セミナーの実施に従事する関係者に共有する名簿の作成(記載項目:団体名・申込者名)
  • 日本NPOセンターからの本セミナーに関するご案内
  • 今後、日本NPOセンターが行う同種のセミナー等に関する各種ご案内等、日本NPOセンターからのお知らせ

主 催

認定特定非営利活動法人日本NPOセンター

協力

わくわく共創オフィス

お問い合わせ

特定非営利活動法人日本NPOセンター ともしび事務局
TEL: 03-3510-0855 
問い合わせフォーム:https://www.jnpoc.ne.jp/tomocivi2025/contact/