「NPO/NGOの組織基盤強化のためのワークショップ」(東京会場)を開催しました。


2013年6月7日、パナソニック株式会社と日本NPOセンターの主催による「NPO/NGOの組織基盤強化のためのワークショップ」を東京駅八重洲口近くの会場で行いました。
当日は39名の参加者が集まり、NPOの組織基盤強化に多くの団体が課題として捉えていることがわかりました。
そもそも、この「組織基盤強化」とはNPO団体が組織運営を継続していくために様々な事業を担っていくのですが、団体の基盤(たとえば資金的な事、人材的な事、寄付を募る体制ができているか等いろいろあります。)がしっかりしていないことには、事業を回すこともままならないのではないかという問題意識から、パナソニック株式会社と日本NPOセンターがもっと気軽に組織基盤強化を深くとらえてもらおうと実施したものです。
今回は、講座、事例共有、ワークショップの三本立てで3時間30分の学びの場として実施しました。講座では、「組織基盤強化の意味と意義について」と題して常務理事・事務局長の田尻佳史より組織基盤はどのようなもので構成され、これらを明確にした信頼されるNPOとはどうあるべきか解説し、事例共有では「プレーパークせたがや」の大垣内弘美さんと、「アースウォッチ・ジャパン」の伊藤雪穂さんをお招きして課題をいかに見つけ、それをどのように団体の基盤強化に結びつけたのかユーモアを交えて共有頂きました。
最後にワークショップでは、4~5人のグループに分かれ参加者自身の団体の課題を書きテーブル上に出し合い共有しました。「お金が足りない」「スタッフがすぐに辞めていく」・・・参加者のだれもがウンウンうなずく意見が出たところで、次のステップ。今度はその課題点がなぜ起こっているのかをグループのメンバー同士で「なぜ?なぜ?・・・」と深く掘り下げていきます。すると不思議なことに「活動資金がたりない」と同じ意見を出していた団体でも、実はその理由を深く掘り下げていくと「単年度事業を無計画に請けて事業規模が膨らんでいるから」「会員さんから会費を徴収しきれていないから」「そもそも会員や寄附など組織の想いを外部に伝えていないから」という風に理由も様々。これらを気づきとしてどなたも参加の意義があったと高評価を頂きました。

(筆:丸山佑介)