Microsoft NPO Day 2010 地域別ミーティング(前橋・10/15)実施報告

Microsoft NPO Day 2010 地域別ミーティング(前橋)
「中間支援センターIT支援ネットワークづくり準備会」

日時:2010年10月15日(金)
会場:県庁昭和庁舎21会議室
主催:群馬NPO協議会
記録:草場史子(NPO・ボランティアサロンぐんま)

2008年4月「Microsoft NPO Day 2008」として、パワーポイントのプレゼン、エクセルのピボットテーブル活用などを学び、市民団体の事業力アップにつなげるセミナーを高崎で行いました。
その後NPO・ボランティアサロンぐんまでは、パソコンお助けサロンをIT39さんのご協力のもとで続けてきています。参加者は全県から集まっていることから、「地元でこのような講座があれば、もっと気軽に相談できるのに」という声が出ておりました。
10月15日10時から県内の中間支援センター5団体13名と各センターさんが声掛けをしたIT支援団体4団体5名、群馬県職員3名、Microsoft社会貢献担当者1名、日本NPOセンター職員2名が集まり、ボランティア団体やNPO団体向けのIT支援についての情報交換会を行いました。
最初にMicrosoft社会貢献部の西堀華子さんから、NPOの可能性を最大限に拡げるための包括的なNPOのIT支援について説明がありました。
次に日本NPOセンターの吉田建治さんから、 NPOは事務の効率化、情報発信力の強化、多くの人の参加や支援のため、ITを使う。IT支援がうまくいかない理由として、支援される側と支援する側に課題が整理され、「使う達人」と「教える達人」が違うこと、「個人への支援」と「組織への支援」は違うこと、支援する側、される側双方にリソースが不足などが説明されました。NPOへのIT支援はNPO支援センターを軸に展開すると、単なるスキル支援ではなく、組織経営支援という視点が付加される利点が強調されました。
休憩後、机の配置を変えIT支援の現状報告、全国的な動向、情報共有に便利なITツールの紹介を行い、その後サロンで昼食をとりながら、フリーディスカッションを行いました。
NPO法人・ボランティア団体にむけてのITに関するニーズアンケート結果は、630団体送付 65団体回収(回収率約10%)で、身につけたいITスキルは多々あるが、会計のニーズは高い。受講経験がない人が多い。IT活用に課題を感じている団体は多い。IT不得意な高齢者層は平日午後が受講しやすい。活動地域でIT講習会が開催されることが望まれていると報告されました。
現状報告ではセンターでIT 支援団体が独自にパソコン相談を行っているが、センターと具体的な連携はないが、センタースタッフが困ったことなどは相談にのってもらっている。支援ではなく、書類、HPをセンターが直接作ってほしいというニーズがあるが対応しきれていない。まだIT支援を行っていないセンターでは、IT 支援の必要性からこれからどのように開始したらよいか。IT 支援団体からは個別指導が中心だが、会計や名簿など団体に役立つような内容の相談もうけている。支援を必要とする人は団体支援の前に基本的なスキル指導が必要な状況が多い。ネット環境の状況、パソコンのOSのバージョンがバラバラで講座として行うのが大変なことなどが報告されました。
全国的に環境やバージョンに悩んでいること。中間支援センターで活動している湘南ITシニアネットの人達は他のメンバーも加えて、ITサポートクラブを形成している事例などが紹介されました。情報共有のツールとしてはWindows LiveやYahoo!のメーリングリストなどが紹介されました。
ランチタイムフリーディスカッションでは、ブログなどスキル講座の前には、情報公開の重要性についてご理解頂かないと、継続的な更新につながらないように、IT活用の意義があってのITスキル講座にすることが大切。
ネット環境があることで、講座メニューが広がる。
IT活用により、苦労していたことが簡単にできるようになることをわかりやすく伝える必要がある。
NPO関係者だからといって、パソコンスキルが一般市民より高いわけではないので、パソコン基礎を公民館などの講座で身につけてもらった上で、IT団体支援がはじまるので、IT支援団体との連携は大切になる。
今後、このように集まり、情報交換する機会を頻繁にとれないので、メーリングリスト上で、地域の支援センターで、どのような相談があり、ITで解決できる可能性があるかないか?近々行われるIT講座情報など情報交換できるようにすることが合意されました。