【終了しました】【10/2 開催】会員サロン:「政府の孤独・孤立対策とNPOの役割」

孤独・孤立は、近年の日本社会の特徴的な社会問題の一つとして、様々な場面で注目されてきました。そして、今回の新型コロナウィルス禍において、孤独・孤立問題はより顕在化・深刻化するところとなり、政府は2021年から具体的な対策を進めています。

政府は、内閣府に専任の大臣と「孤独・孤立対策担当室」を設け、さらに「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」を立ち上げ、NPOなどの民間関係団体と連携しながら政策論議を進めてきました。この過程で孤独・孤立の実態調査を実施し、地方版の「孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム」の設立を推進し、地域におけるNPO等の取り組みのモデル化を支援する事業などが進行中です。そして、今年の5月31日には「孤独・孤立対策推進法」が成立し、行政とNPOが協力して問題に取り組む姿勢が明確に示されています。

この政策論議を通じて、孤独・孤立問題の特性に関する理解が深まりました。NPOにとっては、孤独・孤立の問題が貧困や高齢化の問題にとどまらず、これまでNPOが関与してきた様々な社会問題の側面と関連する潜在的なリスクであることが明らかになったと言えます。その意味で、多様なNPOが孤独・孤立の問題と各団体が取り組む社会問題との関連を意識し、孤独・孤立問題の解決のために参画することが期待されています。

今回の会員サロンでは、特定非営利活動法人自立生活サポートセンター・もやいの理事長である大西連さんをお招きします。大西さんは、内閣官房孤独・孤立対策担当室に政策参与として参画し、NPOの立場から今回の孤独・孤立に関する政策論議を推進してきました。大西さんからは、NPOにとっての孤独・孤立政策の意義、NPOの活動への影響、法律化された後の今後の動向、そしてその中でのNPOへの期待や参画のポイントについて解説いただきます。会の後半では、大西さんの話を踏まえて、会員の皆様と意見交換を行います。

開催概要

日時:2023年10月2日(月)13:00-14:30 (90分) 
場所:Zoom ミーティング(オンライン開催) 
対象:日本NPOセンター会員 
参加費:無料 
主催:特定非営利活動法人 日本NPOセンター  (担当:長瀬)

当日スケジュール(*予定)

13:00 オープニング
13:05 大西連さん話題提供
13:30 大西連さんとの対話(聞き手:日本NPOセンター吉田建治)
14:00 参加者との意見交換
14:30  クロージング

登壇者プロフィール

大西 連(おおにし れん)
1987年、東京うまれ。認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事長。
2010年頃から、ホームレス支援、生活困窮者支援に携わる。また、現場の視点からの発信、政策提言等もおこなっている。
2021年6月より内閣官房孤独・孤立対策担当室政策参与も務める。
主著に『すぐそばにある「貧困」』(2015年ポプラ社)など。
ほかに、社会福祉法人いのちの電話理事、政府のSDGs推進円卓会議構成員など。

会員サロンについて

日本NPOセンターが毎月開催する同センターの会員限定イベントです。会員サロンは、会員同士の交流・意見交換や、NPOにまつわるホットトピックについての情報交換のための場を提供します。

※本サロンは日本NPOセンターの会員限定です。会員サロンにご関心をお持ちの方は、入会お申込みをいただければその会から参加いただけます。 会員制度・入会お申込みはコチラをご参照ください。