NPOの方へ

「社会をつくる原動力」と「NPO魂」

日本NPOセンターは、団体のスローガンとして「社会をつくる原動力」を掲げています。企業や行政とのパートナーシップを進めながらも、みずから新しい市民社会をつくる力になり、NPOの皆さまとともに多様化する社会課題の解決に努めていきたいという思いを込めています。

またNPOの活動には、社会変革性や市民運動性の意識という、いわば「NPO魂」が必要だと考えています。NPOの活動は単なるサービス提供ではなく、社会をよりよくしていこうという意識や市民の当事者性を発揮させようという意識を持って取り組むことが大切であるということです。

組織基盤強化の必要性

多様化する社会課題を解決するためには、NPOがしっかりとした社会的基盤を確立することが大切です。日本NPOセンターでは、中長期ビジョン(2013-2017)に5年後のNPOが目指す姿として、以下の6点を掲げて活動しています。
1. NPOの社会的定着と信頼性の確保(信頼性)
2. 他のセクターでは取り組みにくい課題に対応するNPOの拡大(先駆性)
3. NPOの財源の多様化を図るための取り組みの定着(自立性)
4. 地域生活に必要とされるNPOの取り組みの定着(地域性)
5. マルチステークホルダー・プロセスの推進と定着(協働性)
6. 社会に対してのメッセージの発信力の拡大(社会変革性)

これらを実現し、NPOが社会的基盤を確立するには、個々の団体もしっかりとした組織基盤を持つことが必要となります。日本NPOセンターは、そのためにさまざまな事業を展開しています。例えば、信頼性を獲得するためには情報公開が必要という観点から、NPO法人データベース「NPOヒロバ」を開設して、NPO法人自身が自主的に情報を入力できるシステムを作ったり、組織基盤強化のためのセミナーやフォーラムなどを開催したりしています。

NPOの皆さまを対象とした事業

1. さまざまな研修の実施
なぜ組織基盤強化が必要なのかを学ぶワークショップや広報力向上のためのセミナー、NPO支援センターのスタッフを対象とした研修などを実施しています。また、市民セクター全国会議を開催してその時々のテーマに合わせた議論の場づくりに努めています。

2. 企業や行政とのパートナーシップを促進
市民社会づくりの共同責任者として、企業や行政といったセクターとの連携協働が欠かせません。NPOと行政との対話フォーラムやNPOと企業とのパートナーシップの好事例のご紹介などを行っています。

3. 信頼性獲得のための情報開示支援
上述の通り、NPO法人データベース「NPOヒロバ」を通して、NPOの皆さまの情報開示をご支援しています。

4. 活動基盤強化の支援
ソフトウェア寄贈を通じたNPOのICT基盤の強化や東北被災地の現地NPOに対して寄り添い型で基盤強化を支援しています。

5. 税・法人制度への提案・提言
NPOの活動がより円滑に進めるよう関連税制や法人制度の改善にむけて、全国のNPO支援センターとともに提案や提言を行っています。

6. 個別のご相談
会員の皆さまを中心に個別のご相談にも応じています。なお、法人設立や継続的なご相談については、原則として団体所在地のNPO支援センターをご紹介しています。
NPO支援センター一覧