代表理事、副代表理事、常務理事の選任について

日本NPOセンターは、理事改選に伴い、7月3日の理事会において、三役(代表理事、副代表理事、常務理事)の互選を行いました。
以下の通り体制の変更を行うことになりましたので、お知らせいたします。

代表理事 萩原 なつ子
 (立教大学社会学部社会学科 教授
  立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科 教授)
副代表理事 今田 克司(一般財団法人 CSOネットワーク 代表理事)
大島 誠 (認定特定非営利活動法人 くびき野NPOサポートセンター 理事)
常務理事 田尻 佳史(認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター)
代表理事退任のご挨拶

 7月3日の理事会で代表理事を退任し、萩原なつ子新代表理事にバトンをお渡ししました。日本NPOセンターでは理事の重任制限を設けており、代表理事は3期6年までです。この重任期間は、従来、2期4年まででしたが、私の任期中に2年延長となり、まさに任期満了。大変長い間、代表理事を務めてしまいました。
 この6年間で最も重視したのは「参加の意味」を再確認する取り組みでした。NPOは、社会課題解決のためのサービスを提供するだけの存在ではありません。課題解決の取り組みを、多くの人々とともに進めるため、人々に参加の機会を提供し、参加を通じて人々が社会問題解決の主体となる。この参加の場を生み出すことで、市民主導の民主主義社会を築く媒介役的役割を果たすという重要な役割がNPOにはあると考えています。センターの代表理事となり、この点を様々な場で発信する機会を得ましたが、この「参加の意味」を解説し実践事例を紹介した『知っておきたいNPOのこと4【参加編】』を任期中に発刊できたことは、代表としてのわずかな成果の一つだと考えています。
 もっとも、大阪在住で日々センターに出向くことがかなわず、十分に代表としての責任を果たすことはできませんでした。スタッフの努力でカバーしてもらえたものの、大変、申し訳なく思っています。
 新たな体制となった今期も、一理事としてセンターを支えたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

2018年7月3日
早瀬 昇
早瀬昇
代表理事就任のご挨拶

 7月3日に開かれた理事会で日本NPOセンターの代表理事に選任されました萩原です。
 播磨靖夫さん、星野昌子さん、(故)山本正さん、そして山岡義典さんというNPO界のレジェンドを引き継ぎ、2012年より6年間にわたり、精力的に日本NPOセンターの運営に携わってこられたNPO,ボランティア界のレジェンド、私とは一つ違いの早瀬昇さんの後任です。
 私は20代後半に、当時トヨタ財団のプログラム・オフィサーだった山岡義典さんと出会ったことにより、その後全国の市民活動団体と関わるようになりました。そして、日本NPOセンターには山岡さんが代表理事を務めていた2004年7月より常務理事として、早瀬さんが代表理事となった2012年7月より副代表理事として運営にかかわってきました。
 日本NPOセンターは2016年に設立20周年を迎え、また今年度は中期ビジョンを策定し市民社会の「価値創出の推進役」として新たな一歩を踏みだします。本来であれば一気にここで代表理事の若返りをはかりたいところですが、ひとまずはスピードスケートのパシュートにあやかり、私が先頭を務めることになりました。後に続く若い世代にしっかりとバトンを渡せるように精一杯頑張りたいと思います。
 なお、7月3日の理事会では、副代表理事として大島誠さん(再任)、今田克司さん(常務理事から転任)が選出され、また田尻佳史さんが常務理事(特任理事より転任)に選出されました。
 副代表理事、常務理事をはじめ、役員、職員と共に、そして会員の皆さまの参加・参画を得ながら、日本NPOセンターの設立趣旨にある「多様性と個人の自律性のある市民社会を構想する」を基底とし、NPOの基盤強化と市民社会のさらなる発展に取り組んでいきたいと思います。どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

2018年7月3日
日本NPOセンター 代表理事
萩原 なつ子
萩原なつ子